胚凍結保存について

保険適用:適用外

費用:¥48,600~¥72,360
※凍結数により異なります

移植する胚は1個から2個です。
※詳しくは、「体外受精」の移植法の項をご覧ください。

では、受精卵(胚)が10個もある場合には、残りの胚はどうなるのでしょうか?ご心配ありません。現在では、凍結保存技術が確立されていますので、1度の採卵でたくさんの受精卵(胚)が得られた場合には、胚の有効利用が可能となっています。
凍結保存という技術が開発された当時は、臨床に応用できる技術ではありませんでした。それだけ凍結という技術が困難だったのです。しかしながら、最近の研究により新しい技術が次々と開発され、ようやく臨床に用いることのできる凍結保存技術が確立されました。現在の凍結保存技術を用いれば、半永久的に受精卵(胚)を凍結保存することが可能となります。また、採卵時にホルモンの値が高値となり着床に適さない場合にも凍結保存法は有効です。このことにより、卵巣過剰刺激症候群などの副作用も回避することが可能となります。
凍結方法については、様々な方法が用いられていますが、当クリニックでは、最も新しい技術で、融解後の生存率が良好とされているガラス化保存法を用いて行っています。
但し、この技術は100%の技術ではありません。融解後に死滅してしまう胚もあります。当クリニックでは、融解後の生存率は約98%となっています。
保存期間は、1年間となっており、1年毎の更新制になっています。