胚凍結保存について

保険適用:適用外

費用:¥54,000
2本目から¥10,000/本追加

排卵誘発剤を使用した刺激周期の採卵では、多くの場合複数の受精卵が得られますが、胚移植は原則的に1個のみです。その際には、余剰胚を凍結保存しておくと、再度採卵する必要がなく、凍結保存してある胚を融解して移植する(凍結胚移植)ことにより、再度妊娠のチャンスを作ることができ、かつ、肉体的、経済的負担を減らすことが可能となります。体外受精や顕微授精を行う前に、排卵誘発剤を使用した場合、卵胞が多数育ちすぎてしまうことがあります(卵巣過剰刺激症候群)。特に、この副作用が出ている状態で新鮮胚移植を行って妊娠すると、さらに一層卵巣が腫れて重篤な副作用が出てしまうことがあります。この副作用を避けるため、卵胞が多数発育し、卵巣が腫れすぎた場合は、採卵したその周期は意図的に胚移植を行わず、出来があった胚を全て凍結保存し(全胚凍結)、卵巣の腫れが治まった翌周期以降に、凍結胚を移植することで、副作用を回避し、かつ、妊娠率を上昇させることが可能となります。